『薪の話し』
今、何故『薪』なのでしょうか。
長期エネルギー需要予測では、85%が石油や石炭、天然ガス等の化石燃料であり、近年、それらが発生するCO2の悪影響で地球温暖化問題の深刻化を懸念する声が高まっています。そこで今、バイオマス・エネルギーである木材が見直されているのです。再生可能な循環型エネルギーである薪は、基本的には地球の生態系の保護にも通じるクリーンさが売り物です。
薪の利用は森林の再生に繋がります。天然木材は燃やしても再び光合成され植物の中に吸収されてしまうため、CO2が上昇しないのです。勿論、薪ストーブはダイオキシンを発生する心配はありません。
森林では、野放し状態による木々の密集で枯れていく現状があります。森林は適度に間引いて木々が育ちやすくすることで活性化する。その間引いた木々を薪にして使うことは、自然環境保護育成に繋がるのである。
日本の森林の面積は2500万㌶以上あり、国土の2/3を占めている。世界的に見ても森林に恵まれた国と言えます。
薪の知識
- 薪は昔からストーブの燃料として使われてきましたが、19世紀初頭になると石炭が、第二次世界大戦には石炭に代わって石油が燃料として大きな位置を占めるようになってきました。しかし、その後1970年代の石油ショックにより再び薪にスポットが当たることになりました。化石燃料の有限性がクローズアップされ、森林がある限り無限のエネルギー源である木が、つまり薪の良さが見直されたのです。と同時に森林保護の側面や、薪の炎が与えてくれる安らぎも再認識されるようになりました。
- 間伐材や端材を有効利用すれば、森林保護や林業にも貢献できます。燃やすことで地球温暖化の原因とされている。二酸化炭素が放出されますが、木を植えて成長したら伐採し、また植えると言う循環が成り立っていれば、放出された二酸化炭素は、植林した木が吸収してくれるため、環境にも負荷をかけません。
- 薪は、いずれは枯渇する石油などの化石燃料と違い、育てることが出来る持続可能な資源です。
- 薪が燃える時に排出される二酸化炭素の量は、石油やガスのそれと比べて約3分の1である。しかも最新式の薪ストーブは、その量より少なくする構造が採用されているので、益々、地球環境に優しい。
いい薪とは…
薪作り
木から薪への加工…必要な大きさにカット→割る
どんなに薪に適した樹種を手に入れても、そのままでは薪として使うことは出来ません。薪ストーブの燃料として使用するには、適度な大きさに薪を切り割って乾燥させることが必要です。
- 木は伐採した時期によって含水率が異なります。(これは同種類の木でも異なる)植物が土から水分や養分を盛んに吸い上げる春には、含水率が最も上がり、逆に冬には最も低くなります。ということは、木に含む水分の量は伐採時期によって異なります。したがって、木をいつ切るかによって乾燥に必要な時間は変わってくるということです。
- 木を手に入れたら、まずはなるべく早く玉切りをし、次に玉切りしたものを割っていきます。いずれの作業も木を切ってから時間を空けずに行った方がいいのです。なぜなら、倒したばかりの木は、水分を含んでいるために柔らかく、一連のこの作業が楽にできるからです。(時間=日数が経てば経つ程、木は硬くなるので作業は大変になります。)
- また、薪割りを早い時期(木を倒してから)に行うほど乾燥も早くなります。これは一本の木を切ることにより、木の切断面が増え水分の蒸発が早く進むためです。
- 木をカットする際のポイントは、ストーブの機種に合わせてくべやすいサイズにカットすることです。長さは勿論太さも重要です。それに加えて、着火時や通常の燃焼時、そして長時間燃焼させる時と、それぞれの場面に合わせた火勢のコントロールをしやすくするために、薪は太さ等にバリエーションをつけて作っておくことが望ましいでしょう。
- 燃焼効率を高め、汚れた排ガスを出さないためには、薪をよく乾燥させることが重要です。
- 薪は、木を割って半年から一年ほど自然乾燥させる。
- 薪を乾燥させるのは場所が重要です。屋根のある風通しの良い所がいいでしょう。
(雨の当たらない、日当たりのよい場所に井桁に積み上げて風通しを良くする。)
- 乾燥が十分かどうかを見分けるには、薪の小口を見ればわかります。薪の小口にヒビが入っていればだいたい含水率が20%以下まで下がっているという目印です。また薪を持ってみて、割った頃に比べて軽くなっているかがひとつの目安でもあります。
- 薪ストーブに必要不可欠なものが燃料となる薪です。薪の善し悪しは火のつき具合、火持ちの良さ、そしてストーブ本体の寿命をも左右するくらい重要なものです。薪割りの作業はストーブオーナーにとって大変な作業ですが、その大変な中にも楽しみが味わえる充実した時間でもあります。
※薪ストーブには、薪以外に塩素系のプラスティックやインクの付いた紙などは
有害物質が多く発生するため燃やしてはいけません。