新着情報(ブログ)

2024/11/26フリースクールに本格的なクッキングストーブ設置

岩手県一関市のフリースクールに薪ストーブを設置してきました。

今回設置した岩手県一関市花泉のフリースクール『虹の学園』との縁は代表理事である熊谷さん宅に薪ストーブを設置した縁でご依頼頂きました。

 

フリースクールというものを私自身あまり知らなかったのですが、実際に中に入ってみると子供達は活き活きとしていてこちらも何か楽しい気分になるくらいでした。

子供達はすでに薪に慣れ親しんでいて薪を使って調理は正に日常茶飯事。

中央のピザ窯は子供達が作ったもので、子供達にピザ窯の事を聞くと眼を輝かせて説明してくれました。

そんなフリースクールに本格的なクッキングストーブを設置するのは確かに良いアイデアと思いました。

 

設置場所は調理室のこの場所。

設置前の外観です。

正直今回の現場は難易度高めでした。

サッシから煙突を出してからの横引き煙突も長くそれから屋根上まで煙突を出すのですから、普通ではドラフトの力も起き辛いですし、煙突掃除も出来るか?という心配、煙突をどう施工するか?などいろいろ考えました。

プロの薪ストーブ屋としてちゃんと使えるようにドラフトの確保と安全性、メンテナンス性、堅牢な施工をしました。

それこそ子供だましでは子供に失礼ですからね。

以下は施工後の写真です。

サッシをアルミ板にして煙突を抜きました。

横引き煙突が長いとドラフト力が得難いので直ぐに30度管で曲げ、緩やかに立ち上げます。

そして30度管を2本連続で使用して90度に戻しました。30+30+30は90度という事ですね。

そして当店御なじみのオリジナルアングル架台で堅牢に煙突を支えます。

ちゃんと燃えてくれました。当店に長い間展示されていたクッキングストーブ「ドミノ8」。

因みに煙突掃除は煙突施工後に実際に煙突ブラシをいれて実験しましたが、室内の90度管のフタをあけて煙突トップまでブラシが到達するのを確認しました。

室内側から煙突掃除が完結できるという事です。

 

今回も難しい現場でしたがなんとか納まりました。

代表理事の熊谷さんは子供達に『熊さん』と呼ばれていました。

それだけで子供達との関係性はよく解りましたし、子供と対等に接する事、環境次第で人は変わるという事いろいろ感じましたね。

 

 

 

 

2024/11/15タフでスケールの大きい4300ミレニアム燃焼出来ます

展示場に新製品が入りました。

メーカーはクアドラファイヤで機種は『4300ミレニアム』です。

第一印象は「デカい」。

昨今は大型ストーブが新たに市場に出るのが珍しいですが、久々にデカいと感じました。

住宅の高気密高断熱化で絶滅危惧な大型機種ですが、それでもこういう高出力の薪ストーブというのはまだまだ需要があると思います。

日本には残すべき素晴らしい古民家もありますし、大きい空間を暖めるパワーのあるストーブも必要と思います。

この天板の広さは私が見た中では最大級に大きいと感じました。

薪ストーブの天板にたくさん鍋やフライパンやケトルなど一斉に使えるので、薪ストーブクッキング推進派の私も垂涎ものです。

炉内もデカいです。

普通の薪ストーブは横が広いのが一般的なのですが、このストーブは奥行の方が広いです。

これは薪のセットがしやすいので着火や薪の追加もやりやすいと思います。

もちろん炉内の調理もやりやすくダッチオーブンを直で炉内に入れる調理なども向いています。

分厚い鋼板製で、壊れにくさも高水準です。

 

お勧めできる新商品です。

是非展示場でご体感ください。

 

 

2024/11/07薪ストーブ炉内で五徳を使わず焼き魚

今朝、薪ストーブ炉内で鮭を焼きました。

薪ストーブ炉内を使った料理のほとんどが五徳を使って台を作り、その上に調理したいものを置くというのが定番です。

その方法だと薪を熾き状態にして五徳を置く為、暖房機能としては一時的に弱くしなくてはなりませんでした。

また、五徳をセットする事と調理後に熱くなった五徳を回収するのも一苦労ですよね。

 

私はもっと気軽に薪ストーブ炉内を使って調理できないか、と考えています。

 

簡単な方法の一つは前回のブログの焼き芋のようにホイルで包んで炉内の端っこに置く調理方。

もう一つは今回提案するサイド扉のあるストーブでできる調理方。

調理法といってはいますが、個人的にやっている事です。

 

調理道具として、展示場に10年以上置いてあって売れてなかった3,000円の鋳物皿に取っ手が取り外し可能のものがあったので使いました。

これはさらに専用の木板まで付いているんですよ。なんでこんな良いものが売れなかったのだろう、と思いました。

ポイントはサイド扉から出し入れできるサイズのものを選ぶという事。

天板はAGNI-Cのベストゾーンの温度帯に達しています。テーマとしては暖房能力を下げずに炉内調理をするという事なので大事な所です。

そしてどこに鮭をセットするのかというと、サイド扉です。

この鋳物皿がどのようにバランスよく置かれているのかというと、サイド扉の枠を支点にして薪に直接置いています。

テクニックとしては薪の置き方が肝心な訳です。

約5分ずつ裏表焼いて10分でいい感じに焼けました。焼き加減は目視でチェックして時間は特に気にしていませんでした。

 

今日の夜はこの方法で焼き鳥をやるつもりです。

 

 

2024/10/28焼き芋が美味しい季節

まだ寒いというくらいではないですが、朝ちょっと肌寒いくらいの時に家では薪ストーブを焚いています。

私は冬のほとんどの調理で薪ストーブを駆使していますので、薪ストーブを焚く時は何か作りたくなるんです。

今回は煙突掃除に伺ったお宅で特大のサツマイモを頂いたので焼き芋を作りました。

作り方は簡単で、サツマイモを新聞で包んでびしょびしょに水で濡らしてからアルミホイルに包んで薪ストーブ炉内の直火の当たらない端っこに置いておくだけです。

AGNI-Cのサイド扉直下にセットしています。時間的には特大サツマイモだったので余裕もって1時間くらい置いておきました。

焼き芋を割ってみたところ美味しい焼き芋が出来たと確信しました。

 

2024/10/18他社煙突施工をオリジナル部材を使って是正

岩手県北上市の既存煙突を是正工事に行ってきました。

まずは是正前の状況をご覧ください。

なにも言わなくとも解ると思いますが曲がっています。下地の無い所に控え金具を固定しているので壁がへこんでいます。

とある薪ストーブ屋さんの施工だそうです。

現場状況的に難しい煙突施工というのは理解できますが、しっかりとした仕事が出来ないのであれば断る事も大切かと思います。

 

既存の煙突を解体して開口を利用して新規に煙突を取り付けるという依頼を頂きましたが、

直ぐには良いアイデアが出ずにお客様には待って頂きました。

ようやく煙突設計が決まり、やはり既存の部材、方法論では出来ないのでオリジナル部材を製作して挑みました。

以下は新規に弊社で取付した煙突です。

なにがオリジナル部材かというとこちらのアングル架台です。

コンクリート土間からアングル架台を立ち上げて煙突の荷重を支えました。

また窓下端の下地を利用して壁からも控えを取りました。

既存住宅で煙突を取り付ける際、煙突を取り付ける為のしっかりとした下地が大事です。

しっかりとした下地に取り付ければ何年経っても建物が健在であれば煙突を保持出来ますが、

今回の是正前の煙突施工のように下地が無いところに支持すれば、最初は綺麗に見えても1年、2年と経る毎に曲がったりへこんだりするという事です。

 

今回はそういった例をブログ読者に見せられたのは良かったと思いますが、こういう是正工事が起こらないような薪ストーブ業界であって欲しいですね。

新着情報

カテゴリー

アーカイブ

▲上に戻る