宮城県気仙沼市の既存住宅に薪ストーブ設置工事に行ってきました。
今回は煙突の壁出し施工です。
弊社のお薦めとして煙突はストーブ直上に煙突を立ち上げる屋根出し施工です。
ですが、屋根出し出来ない環境や、どうしても屋根出ししたくない場合は壁出し施工となります。
今回の設置希望場所は前者の屋根出し出来ない環境でした。
壁出しの場合ハンディキャップがあって、ドラフトの力は屋根出しと比べたら弱いのでなるべくそのハンディを補う為に煙突を高く立ち上げる必要があります。
断熱材入り二重煙突は重量がかなりありますのでその重量を支える架台が重要になります。
前回の壁出し施工では支柱を立ち上げて煙突を支えましたが、今回はオリジナル架台を製作して施工しました。
軒を避けて、煙突の重量を支えるのに丈夫な架台を建物の柱にしっかり効かせる為、サイズ等は現場毎に違います。
設置したお宅の奥さんにお話しを伺った所、『薪ストーブを設置したかったけど、うちの建物では無理だと思っていた』という言葉を聞いて
薪ストーブ屋としていい仕事が出来たと思いました。
煙突を軽視している方で、シングル煙突を壁からチョコンと出せばいいでしょ、という考えの説明しがいのある方もたまにいます。
そういう煙突施工が火災を起こしているので薪ストーブは危ないというイメージになっているのだと思います。
壁出し施工は簡単ではありませんし、部材等かさむので割高になるケースが多いです。
ドラフトの面から言って屋根出しの方が明らかに有利で、壁出しは屋根出し煙突にドラフトの面で勝ことは無いでしょう。
また、煙突掃除の手間もかかります。
ですので可能であれば屋根出し煙突をお勧めします。
薪ストーブの性能をしっかり出す為には煙突施工が重要です。